魚が野菜を育てる?!オーガニック栽培「アクアポニックス」 

アクアポニックス

魚が野菜を育てる?

魚は野菜を育てません。ww

正しく言い換えると『魚と一緒に野菜を育てる』です。

つまり、魚を飼育しながら野菜も育てることができるんです!!

 

・アクアポニックスとは

アクアポニックス農法は、水耕栽培(hydroponics)×養殖漁業(aquaculture)を取り入れた農法のことを指します。

アクアポニックスは、循環型でエコな農法としても知られており、一般の農業ほど水を使うことがない為、そこも魅力の一つだと思います。日本では、あまり周知されていませんが、海外では数年ほど前からかなり注目されており、次世代型の農法として取り組む方も少なくありません。また、肥料として化学成分を含むものを使うことができないため、オーガニックな農法としても人気の高い農法なのです。

 

・アクアポニックスの仕組み

魚で野菜が育つ?と疑問を抱いている人もいるかもしれません。

これには『微生物』が関係しています。

    

簡単な仕組みとしては、お魚さんの排泄物(アンモニア)微生物が亜硝酸▶︎硝酸へと分解し栄養が野菜へと供給される仕組みになります。

 

亜硝酸というのは野菜にとって有害であり消化することが難しいです。

また水槽内に亜硝酸が蓄積すると魚にとっても良くありません。

逆に、硝酸は野菜が栄養として吸収できるので野菜の成長にとって必要な成分になってくるのです。

まさにWin✖️Winの関係と言えますね!!!!

かつては硝酸も有害として知られていた時期もありましたが、研究も進歩していく中で、硝酸は作物の成長にはプラスの働きがあるということが発見されたのです。

まずは難しい単語は置いといて、

これでイメージしておけば良いと思います。

魚に餌をあげる➡️魚のウンチを微生物が分解➡️野菜が吸収                     

 

・メディアベッド方式

下の画像のようなシステムをメディアベッドシステムといい、主に野菜が育つ栽培槽に微生物が住み着き、その微生物が下の飼育水に含まれる亜硝酸硝酸へと分解してくれます。

 

その後、野菜が栄養として硝酸(水)を吸収し成長してくれるというシステムです。

飼育槽にはテナガエビを飼育しており、栽培槽には「チマ・サンチュ」を育てています。

ただ、テナガエビは共食いをすることがあるため、できれば魚の方が良いと思います。ww

このメディアベットシステムでは、ベルサイフォンではなくオーバーフローで水を循環しています。

 

 

・オーバーフローとは

オーバーフローとは、ある一定の水位に達すると排水管から水が流れ出し、飼育層に戻るというシステムです。水が一気に流れ出すことがないため、室内で小規模なアクアポニックスを行う際には、音も少なくお勧めです。

・ベルサイフォンとは

ベルサイフォンとは、ある一定の水位に達するとサイフォンの原理が働き、栽培層の水を一気に排出するというシステムのことを指します。

サイフォンが働いて水が一気に排出されているのを見てると気持ちが良いですよね!

また、サイフォンを使用したシステムを取り入れることで、根が酸素を取り込みやすくなるため硝化能力も上がり、野菜への成長にもプラスに傾きます。

もし、お家の中でアクアポニックスをし、サイフォンシステムを利用する際には、排水した水が水槽外に散水しないようしっかりと対策を行ってくださいね!

サイフォンについて詳しく知りたい方はこちらを参考に
https://sciencefun.sakura.ne.jp/archives/1124

メディアには「柴田園芸刃物」さんのハイドロボール40L 中粒 を使用しています。

 

私は、アクアポニックはじめたての頃に大容量のハイドロボールを購入したのですが、

新しいメディアベッドを作った際にハイドロボールを新しく購入する心配がなかったので、

システムを作り終えるとすぐにハイドロボールを投入し、スムーズに取り組むことができました。

また、小分けに注文するとその都度、送料がかかってしまうものもありますので、

一度に買っちゃうのも一つの手かもしれませんねっ(^o^)

 

 

個人的な感想として、「柴田園芸刃物」さんのハイドロボール中粒は少し小さめだったので大粒でも問題ないと思います。

ハイドロボールの大きさは製造者さんによって異なるため、一度調べてから購入を検討することをおすすめします。

 

・まとめ

メディアベット方式のアクアポニックスは、比較的簡単に作ることができるのでとてもおすすめです。作り始めの際に、あらかじめ育てたい野菜を決めておき、どのくらいの規模で作り上げるのかを計算してからDIYするとスムーズに作ることができ、硝化効率も考えやすいと思います。しかし、初めのうちは計算してどれくらいの規模にするなどと決めて作ることは、少し難しいので、やっていきながら慣れていく方が良いと思いますよ😙😙

これからの地球を担っていく私たちが、自分たちの手で新しい生き方を見つけ、少しでも環境に優しい取り組みを楽しみながらやっていけたらと思っています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

こちらの投稿も是非読んでくださいねっ!(^o^)

https://aquaponics-note.com/2022/01/25/アクアポニックス用の便利な水槽で収穫間違いな/

 

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